最終日の13日目です。今日は一日中、海の上にいるのでフェリーの船内を探検します。
海上
昨日の深夜、新門司港からフェリーが出航するとすぐに日付が変わりました。今日はほとんどの時間をフェリーの中で過ごし、20時45分頃に横須賀港で下船して自宅に帰ります。
東京九州フェリー「すいせん」
"ツーリストS"という窓のない一人部屋で朝を迎えました。睡眠中、船は多少の揺れがあったのかもしれませんが、私はまったく気になりませんでした。
客室の外に出ると海上は眩い晴天です。昨晩は風呂にも入らず爆睡しましたので、まずは大浴場に向かいます。
なんと露天風呂があります。大海原での入浴は非常に開放的で、目の前には空と海しかありません。
大浴場のイメージはこちら:
露天風呂から上がると、船はちょうど室戸岬沖を東に進んでいました。並走するコンテナ船をぐんぐん追い抜くスピードです。
室戸岬は8日前に訪れたスポットです。こうして自分の辿った場所を違った場所から眺めるのは何とも感慨深いものがあります。
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船内のレストランで朝食をいただきます。店内は明るいカフェテリアのような造りになっています。
色々あるメニューの中から「お粥セット」にしました。
お味のほうは「純粋なお粥」です。ダシの風味がするとさらに嬉しいのですが、お腹に優しいことに変わりありません。
朝食も済ませたので船内を探検します。
船内は6階建てになっており、吹き抜けの階段やエレベータを使って4階〜6階のフロア間を行き来できます。
そういえば乗客の姿を多く見かけません。フェリーに乗船した乗用車は30台程度でしょうか。その他はハブ輸送のコンテナばかりで、運転手付きのトラックは5台にも満たなかったと思います。
フェリーとくれば、昔ながらのトラック野郎達が賑やかにサイコロかなにかを振っている光景を想像したので少し残念な気がしました。ドライバー不足の現代はまったく違うのですね。
船内にはカフェもあります。
ここでおやつでも食べながらノンビリしたいところですが、カフェの開店回数と各回の閉店までの時間が短く、どうにも私の腹時計とは合わなかったので、結局なにも食べずじまいに終わりました。
レストラン以外にグリルもあり、ちょっとゴージャスな食事を楽しむことができます。※ グリルは事前の予約が必要です。
後から思えばランチぐらいはグリルの食事にしてもよかったのかもしれません。次回は利用してみようかな。
船内を探検したりデッキで海を眺めたりしていると、あっという間にお昼時になりましたので、朝食の時と同じレストランに向かいます。
「門司港レトロ焼きカレー」で昨日のリベンジです。
お味はフツーに美味しかったです。全体的に機内食っぽいような気もしますが。
ホンモノのお店で食べる「焼きカレー」はもうちょっと違うのかもしれません。
目の前のデッキ越しに海を眺めながらランチを楽しみました。
この日の映画の上映スケジュールです。
試しに「トムとジェリー」を観ることにしました。
勝手にアニメと思い込んでいましたが、上映されたのは実写版のほうでけっこう面白かったです。ちなみに観客は私以外にもう1人いるだけでした。
映画を観終わりデッキに出ると、ぼちぼち関東地方に入るタイミングです。
静岡県の石廊崎沖では天気が真っ二つに分かれていました。写真の奥側が東海地方で、手前側は関東地方です。
これまでの晴天とはうって変わり、いきなり空は黒い雲に覆われています。家族曰く、関東はこのところずっと天気が悪く寒いそうです。
旅の最中はほとんど短パンとTシャツでお気楽に過ごしていましたが、空模様を見ているうちに現実に引き戻される気分になりました。
夕食も変わらず同じレストランで、今度は「豚味噌麻婆豆腐定食」をいただきます。
“麻婆豆腐"に豚と味噌が追加され、ピリッとした中にも味噌のコクがあるものを想像していましたが、実際はまさにネーミングの通り"豚味噌"であり"味噌豆腐"でもありました。
船はすでに伊豆大島の真横を掠めなら航海しています。
手の届きそうな所にある伊豆大島を眺めつつ、少し八丁味噌の風味がする「豚入り味噌豆腐」をいただきました。
伊豆大島を過ぎたあたりまで来ると、いつの間にやら船が減速していることに気づきます。どちらかと言うと入浴は面倒臭いタイプなのですが、露天風呂の開放感をもう一度味わうために、横須賀港の到着前にひとっ風呂浴びることにしました。
その後さらに三浦半島近辺まで来ると、船はもっとゆっくりした速度になります。すでに房総半島が見えているのになかなか着岸しない、そんな状態に思えるほどのスピードです。
そうこうしているうちにも次第に船内は慌ただしい雰囲気になり、あれよあれよという間に下船しました。
神奈川県
横須賀フェリーターミナル
首都圏に戻りました。あとは走り慣れた横浜横須賀道路を経由して自宅に帰るだけです。
日本一周のシーズン1もここで終り明日からはまたいつもの日常です。
次回の"シーズン2"は今回の終着点、新門司フェリーターミナルから、今度は日本海に沿って北上するつもりです。
本日の移動距離:およそ100km(航路は含まず)