40代で会社を辞めました

会社を退職してからのリアルな話

個人事業主になる前に生活をスリムにしをしておくメリットと理由

個人ビジネスを始めようと思った段階で「生活の見直し」をしておくと良いと思います。いわゆる“ミニマルな生活”についてです。

ここでの「生活の見直し」とは、何でもかんでもケチケチしながら暮らしていこう、といったことではありません。  現在の暮らしを維持するために必要不可欠な事はたくさんあります。それ以外にも旅行や趣味など、大切にしたい価値や時間はそれぞれです。

あらかじめ今の生活スタイルの中で自分にとって本当に必要な物事を取捨選択しておく意味合いになります。

「生活の見直し」で得られること

  • 前もって事業リスクに備えられる
  • 生活の充実感がアップする
  • 開業以降の金銭管理の予行練習ができる

生活をスリムにしておけば、より大きな「精神的ゆとり」をもって個人ビジネスにチャレンジできます。また、今までのムダが無くなることによって日々の暮らしがより一層充実してくるとも思います。
そして開業前の段階に「生活の見直し」をしておくことで、その経験はきっと個人ビジネスを始めてからのお金の管理にも役立つはずです。

前もって「生活の見直し」をしておく理由

個人事業主になると収入の保証はなくなります。仮に現在、定期的な収入を前提にした生活を送っている状態だとしたら、早いタイミングに一度生活費をチェックすべきだと思います。

その理由は、いきなり生活スタイルを変えるのは難しく、出来たとしても変化に時間がかかるためです。

現在の生活費をチェックする

生活費を見直すやり方は人によって違うと思いますので、以下の手順はご参考程度です。

  1. 何にいくら使っているのか現状を知る
  2. 重要視するものを選ぶ・重要視する理由をはっきりさせる
  3. 代替できるものがあるかどうかを調べる
  4. 代替する・片付ける・リサイクル/リユースする

見直せそうな生活費の例

A. 固定費

まずは毎月決まってかかるお金(固定費)をチェックします。どれも簡単に日常でできることばかりです。

小遣い:
小遣いがあるから使います。必要なときに必要な分だけを使うようにできるはずです

通信料:
大手キャリアからMVNOに変えたり、サブスクを解約しても何ひとつ困らないかもしれません

水道光熱費:
観ないテレビは消す。歯磨きは水道を止める。お風呂が沸いたらさっさと口火を消す。これだけでもけっこう違ってきます

保険料:
大手保険会社の芸能人が出てくる高い広告宣伝料も一緒に払っていませんか? 共済やネット型で十分かもしれません

その他:
自宅でもできるトレーニングジム代、いつでも飲めるウォーターサーバー代、ほとんど1人しから乗らない7人乗りのクルマ、定額投資商品 など

B. 変動費

生活の中身や月によって変わってくるお金(変動費)です。こちらはちょっとした工夫で日常がすっきりします。

日用品費:
部屋ごとに何種類もの洗剤は必要ですか?  汚れ別に、中性、アルカリ性、酸性の3つがあれば十分かもしれません。便利雑貨も本当に活用していますか?

被服費:
組み合わせを工夫するだけで着ない服に今までお金を使っていたことが分かるかもしれません

食費:
当たり前のように買っていた料理が意外に自分で簡単に安く美味しく作れます。たまには外食をやめて家族みんなで調理してみるのも楽しいかもしれません

その他:
衝動買いした家具、数回使うだけの工具、ゴージャスな調度品、一台3役の家電、健康サプリメント などなど


なお、生活費を見直す際、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのは個人的におすすめめしません。先の通り、自分のことを自身で整理するからこそ実践する価値があります。それにも関わらず外部の人に頼ってしまっては本末転倒です。

個人ビジネスを始めると、少なくとも当初はあらゆる事を自分でこなしていかなければなりません。早くから出来ることは出来るうちにやってしまった方が良いように思います。

私の事例をご紹介します

私の経験談になります。ご興味があればお読みください。

かくいう私は無駄遣いが大好きでした。数回使っただけのBBQコンロに始まり、大人サイズの折り畳みプール、目的別のダウンジャケットなどなど、過去の遺物を数えればきりがありません。

ところがサラリーマン時代のあるタイミングに、我が家にはムダなものがあるのではないかと疑い「生活の見直し」をやり出しました。きっかけは世の中の広告宣伝に踊らされている感が芽生えたからだったと思います。

私はたまたま「生活の見直し」をやっただけなのですが、結果として個人ビジネスを始める際に役立ちました。また、生活を見直したことにより、かえって以前よりも生活の満足度がアップしたと思っています。
もちろん今でも自分にとって本当に価値ある事だと思えば、遠慮せずにお金を使っています。